不用意な発言に要注意

患者さんは、様々な不安や疑問を抱えています。時には看護師へ鋭い質問を投げかけてくることもあるでしょう。こんな時、「どう答えたら不安を与えずに済むのだろう?」と思われた経験がある方もいると思います。患者さんからの質問は、臨機応変に対応していくことが必要となります。

患者さんから多い質問としては、自分の病状についてではないでしょうか。自分が知り得ない詳しい内容について尋ねられた時、「どう答えたら良いのだろう?」と迷われる看護師の方も多いと思います。こういった敏感な質問を受けた時、あまりはっきりとした答えは言わないようにした方がいいこともあります。「答えられない」と伝えている方もいると思いますが、これでは「病状を知っているのに言えないんだ」と不安を大きくさせてしまいかねませんから注意が必要です。「詳しい病状が知りたい」と言われた時には、「先生に直接お尋ね頂くのが一番ですので、先生にお伝えしておきますね。先生に聞くことで、先生もどういった心配をしているのか知ることが出来ますから、直接確認した方が安心ですよ」とお伝えすることで、納得されるでしょう。
入院病棟などの場合には、「他の患者のいびきがうるさいから、部屋を変えてほしい」といった要望を受けることもあると思います。そんな時には即答せずに、一度上司などに相談しながら対応を考えていくと良いでしょう。他の部屋のベッドが空いているからといって、「部屋を変えましょう」と即答してしまうと、後々トラブルとなってしまうこともありますからね。

看護師は、様々な質問をされることが多くその度対応に困ってしまう方も多いと思いますが、困った時には先輩看護師や上司などに相談してみると良いですよ。